ここはアウトドアが大好きなカピバラ達の楽園、キャンプだホイ王国。
南アメリカのとある大きなキャンプ場に、アウトドアが大好きなカピバラ達が集まっている。
今日はキャンプ場を抜け出して、温泉に入るためにサイクリングをする二匹。
さて、サイクリングをするにあたって、知っておきたい交通ルールをここで紹介しよう。
☆ついでに、知っておきたい予備知識☆
「温泉楽しみだな~‼」
女の子は温泉に目がない。
「君は本当にお風呂が好きなんだね・・・」
「いよいよ、お風呂作りだけじゃ物足りなくなっちゃった~」
確かに、ドラム缶は狭いしお風呂を毎回準備するのは骨が折れるもの。
「だけど自転車乗って、わざわざ・・・」
さぼりたがりの男の子は半分呆れている。
「別に一緒に来なくていいんだけど?」
「いや、行く」
男の子は意地っ張りなのだ。
さて、サイクリングに重要な、自転車の種類と選び方を紹介しよう。
ロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイクと自転車には種類があるんだよ。
・ロードバイクは自転車レースにも使われる、車体が軽くタイヤの細い、走ることに特化した自転車。
・マウンテンバイクは、その名の通り登山道や舗装されていない道を走ることにも対応している、耐久性に優れた自転車。
・クロスバイクは、ロードバイクとマウンテンバイクの中間に位置し、未舗装の道でも走りやすく長い距離にも耐えられる性能が特徴。
サイクリング初心者なら、金額・乗りやすさの両面からクロスバイクが手を出しやすい。街中を走るのに適した「街乗り」自転車で、楽な姿勢で乗りやすい点が特徴。値段もリーズナブルなものが多く、ロードバイクに比べると盗難リスクが低いのも良いところ。初心者だけど「本格的にサイクリングをはじめたい」という人はロードバイクもOK。車体が軽く、長い距離を走るのに適した自転車。
ちなみに二匹が乗っているのは、クロスバイク。
「気持ちいーねー‼」
活動的な女の子はのりのり。いっぽう男の子は出不精で面倒くさがりだから結局ぶーぶー言っている。勝ち気に一緒に行く、と言ったのに。
「ヘルメットで頭がかゆいよ・・・」
安全対策として、ヘルメットはマスト。手汗による滑りを防止してくれるグローブは、あるとブレーキをかけやすくなる。
持ち物では、補給食(羊かんなど)、盗難防止の鍵、パンクの修理道具は持っていくことをオススメ。特に暑い日は熱中症対策の水分・電解質補給タブレット、日焼け対策の日焼け止めを忘れないように。寒い日はカイロ、保温ボトルに入れた温かい飲み物など防寒対策をしておくと安心。
秋だから日中は涼しく乗れて良いけど、夜に近づくにつれて寒くなってくる。
「寒くなってきたね・・・」
はりきって沢山汗をかいた女の子。体温が奪われてしまった様子。
「今から温泉に入るから良いじゃないか」
そこまではりきらない男の子は、汗をかいても頑張っていないから平気みたい。
途中で休憩を挟み、持って生きた羊かんを食べる。
「そろそろ夕日が沈みそうねー」
女の子は景色を見つめるのも好き。
「あとどれくらいかかるのかな?」
頑張っていなくても疲れる男の子はすでに自転車に飽きている。
「10分くらいじゃないかしら」
「じゃあ休憩しなくてよくない?」
人一倍羊かんを余計に食べておいて、男の子はツッコミも人一倍。
「いーじゃない。お腹空いたからさせてよ。夕日が沈むのも見たいし」
女の子がカバンから携帯を取り出し、沈む夕日を撮った。
「よし、残り10分頑張ろう‼行くよ~」
充電完了!女の子はまた元気を取り戻す。
「・・・マイペースだな」
自転車に乗って、温泉に向かった。
キャンプ場から約20分走り続けた二匹。温泉に着いてゆっくりお湯に浸かる。
ジーンと酷使した筋肉にお湯が染みる感覚はとてもよい。
「はぁ~・・・、気持ちいい・・・」
女の子はもうお湯に溶けてしまいそうな表情だ。
「久しぶりの自転車、楽しかったな~」
最初は乗り気ではなかったし疲れたけれど、男の子も充実感にあふれている。
「たまにこうやって、遠出も良いね‼また違う温泉に行こうかな」
「今度は、山菜採りに行こうよ」
食いしん坊な男の子は温泉よりも食い気だ。
「え、自転車で?」
山登りを自転車でする感覚がわからない、と変な顔で男の子を見る。
「そうだよ」
意に介さない男の子は何を変だと思われているのかわからない。
とりあえず行く気にはなっていると見て取れるので、女の子は計画を考えるがやはり無理がある。。。
「それなら、マウンテンバイクを買わないといけないよ。というか、自転車で山菜採りはちょっと違う気がする・・・」
サイクリングは、気軽にちょっと生活圏から離れた場所へ行けて、自分のペースで自分らしく楽しめるのが魅力なんだ。今度は、何処に行こうかな。
つづく・・・
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