ここはアウトドアが大好きなカピバラ達の楽園、キャンプだホイ王国。
南アメリカのとある大きなキャンプ場に、アウトドアが大好きなカピバラ達が集まっている。
ここはアメリカで有名なキャンプ場、グランドキャニオン国立公園のマーサー・キャンプグラウンド。アメリカ合衆国の最も古い国立公園の1つであり、アリゾナ州北西部に位置している。
「・・・ついに着いたね」
「長かった~・・・、アメリカは遠いよ・・・」
「飛行機の時間がめちゃくちゃ長かったからね」
「13時間だよ、13時間‼」
「正確には13時間55分。およそ、14時間」
「・・・細かいことは言わなくていいの」
予約していたサイトに行き、二匹はテントを張った。
「せっかくここまで来たから、スーパーに行こうよ‼」
「良いね、行きたかったんだ」
グランドキャニオン国立公園の中には、大きなスーパーがある。食料品以外に、衣類、日用品、お土産など様々な物が売っている。足りないものや、必要な物はこのスーパーで揃えられる。
スーパーに入った二匹は、ものすごい広さで驚きが隠せない。
「すごいな~・・・‼」
「広いし、本当に色々な物が売っているんだね‼」
服や雑貨など順番に見ていくと、食品コーナーに着く。
「あ、美味しそう・・・」
「・・・何これ?ゼリー?見たことない色をしてるね・・・」
「買ってみよう」
男の子が選んだのは、緑、白、赤の三段層になっているゼリー。その他にも様々なデザートが売っている。
「このカップケーキ、美味しそう‼」
「せっかくだから買ってみたら?」
「・・・じゃあ、これも買おう‼」
気になったものをどんどんカゴに入れていく女の子。
「・・・他にもあるんだから、そんなに入れないでよ」
食べ物から日用品までカゴに入れていき、カゴはすぐにパンパンになった。
スーパーを周れるだけ周って堪能した二匹は、キャンプサイトに戻る。
テントに戻ってきた二匹は、先ほどスーパーで買った食材でご飯を作ることにした。
「あそこのスーパー、すごかったね‼」
「本当、色々置いてた」
「よし‼今から作るよ」
「・・・何を?」
「キャンプと言えばカレー、だよね。だから、アメリカの食材でカレーを作るよ‼」
食べ物は外に放置せず車などに片付ける。水場で食器などを洗わない、汚い水はトイレに流す、など注意書きが書かれている。フードコンテナは設置されていないから、車か持参したコンテナに片付けるように。
外には木で作られたテーブルと椅子が設置されているから、そこに座ってカレーを食べた。
「美味しい~‼」
「味、良い感じで美味しい」
「やっぱり外で食べるカレーは良いね‼」
「キャンプしてるって、感じがするよな」
「そうなの。いつもと違うキャンプ場でするのは本当に最高‼」
カレーをペロリと平らげ、お腹いっぱいになった二匹。テントの中で各々、好きな時間を過ごすことにした。
気が付けば夜になって、辺りは真っ暗。焚き火とランプで明かりを点ける。
「・・・真っ暗だね。静かだし・・・」
「アメリカは、早寝早起きだからこの時間にはもう寝てるんだよ」
「え⁈そうなの?まだ、22時なのに・・・」
「まぁ、良いじゃないか。まったり過ごせるし」
「そうだね~・・・」
「明日、大渓谷を見に行こうよ。ここの大渓谷が有名なんだよ」
「へぇ~‼行きたい行きたい」
次の日、ちゃんと大渓谷を見に行ったよ。とても綺麗な景色で、感動した。次はどこの国に行こうかな。
つづく・・・
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